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夢野久作 瓶詰地獄
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妹弟たちからの宿題用
感想も書いた
瓶詰地獄

「少女地獄」にもみられるような手紙文形式 しかもボトルメールなのでめちゃめちゃ一方通行である

おおよその中身としては
1、研究所の派遣社員?村役場の人?が研究所に送った手紙
2、アヤコの遺書
3、太郎の独白文
4、救助要請
で時系列が完全に逆転している

大体こういうのの起承転結って
1(謎が発生する)→4(時系列に沿って救助の手紙)→3(雲行きが怪しくなってくる)→2(ああーーー死んだーーーー)
だと思うんだけど、
これはアヤコの遺書までが「謎が発生する起」で太郎の手紙が「承・転」になってて面白い
最後の手紙が「第三」とされることで、アヤコと太郎の独白文と同時に見つかって、見つかった順にナンバリングされたモノだとわかるので非常に後味が悪い
同じ所に漂着するなら、新しいものから早く見つかるので

両親が太郎とアヤコを見つけにきたのはボトルメールを見たからではなかったのだろうね
海洋研究所の潮流研究がなければ永遠にそこにあって誰からも発見されなかったのだろう

蛇はいなかったけどこれはアダムとイヴの話
アダムである太郎が兄であることからも明らか
アダムとイヴは知恵の実を食べて恥や善悪の知識を得たけど、
瓶詰地獄では「知識の実=聖書」として描かれている

太宰治の「駆け込み訴え」でも思ったけど「キリスト教age」に見せかけて実はキリスト教disの話ってウケるな……と思いました

あとドグラマグラが九州大学の話だったのでこれの舞台も能古島あたりだと思って読んでた
終わり畳む

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