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バトルスピリッツヒップホップ説はマジで真実なんですよ



バトルスピリッツミラージュ1話で一番印象に残ったの、異界王(過去)とガレットの邂逅ですね
瓦礫からよろよろ出てきて意見してくるような反乱分子、対立勢力に文句言われるのなんて全然初めてじゃないだろうに、あそこで「つづけろ」っていうのが異界王なんだよな……話は聞いてるから一考の余地があると思った意見は聞いてるんだろうな、その上で切り捨てるんだろうけど

カードを差し出して「これは武力にあらず」っていうガレットがヒップホップすぎて……
Wikipediaにもあるが(参照元…)、ヒップホップ(ダンスやラップ)自体が「当時過激化したギャングによる抗争を無血によって終わらせるために、暴力の代わりに発展したバトル」なんですよ
MCバトルはステージの上でスキルを競い、言葉をかわしてお互いを理解し
バトスピはフィールドの上でスキルを競い、言葉をかわしてお互いを理解するんですよ(特に異界見聞録はそう)

そこにあるのは「暴力は人が死ぬが、これは人が死なない、次のバトルもある」という生命に対する尊重と、お互いへの敬意なんですよ
だからギャングはダメなんだ……なあシェイズ……(Netflix版ルークケイジの悪役)

ダンさんが目指したバトスピによる対話、完全にMCバトルだったし
武力による対決をバトスピに変えようとするガレット、ヒップホップだったわ

ちなみにヒップホップの四大要素(ラップ・ダンス・グラフィティ・DJ)は有名だけど
アフリカバンバータ(ヒップホップの父と呼ばれる人物)は「知恵」を追加して五大要素とするらしい
やはりバトルスピリッツはヒップホップ……(頷き)

ただガレットの変えたいもの、ヴァルトの欲しいものがストリートではなく世界の話なので、
結局バビロンシステムに中指立てるにはヒップホップじゃ足りないのか?という
ストリート(被支配者層)と支配者層の対立はストリートの流儀じゃ解決しないし、
ガレットの変えたいものって結局それなのかな…と思う
ガレットの欲しいもの、多分「当事者意識」なんじゃないかな……

ダンさんが多分信じてくれたもの、統一政府下の世界もパークス父が死ぬまではそれを信じて(信じさせて)いたのだよね
武力ではなくバトルスピリッツで戦うべき理由を
その本当の意味は長い時間の中で失われてしまったんだな……八百長もあったし、エンタメになってしまった
魔族と人間が「私はモーヴじゃない」と思ってしまった
世の中の困ってること、「私はそっち側じゃない」と思ってる限り解決しないので

ヴァルトのしてることは「そっち側じゃない」と思っていた人々を「そっち側」に叩き落とすことだったんだけど、
(モーヴという被支配者たち、差別される人々ではないと思っていた人間・魔族を、支配され差別される人々に落とすこと)

ガレットは対話によって「そっち側」に目を向けてもらって協調し、お互いの立場に立ちつづけながら生きていたいだけみたいなので

でも人を根底から変えるの難しいよな……
結局人間は間違うし、間違うたびに修正するしかないし、
「きっと未来も、間違いを取り戻す」と信じるしかない のだろうか

果たしてそれが本当に正しいのかは知らんが……
今の私はそれが一番良いと思うが……

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